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生きることに疲れたら、やまなみ工房見たらいい

やまなみ工房見ようと思ったのは、一枚のパンフレットから

福光美術館で開催されている「アートって何なん? ーやまなみ工房からの返信ー」に行ってきました。

きっかけは一枚のパンフレットから。

仕事柄、公共施設に行くとパンフレットを必ずもらってくるのですが、このパンフレット見た瞬間、行きたい!って衝動がわきました。

展示物は障害者アート。障害って言葉、使っていいのかな、と思ってしまうのですが、展示を企画されている人は差別用語として使っていらっしゃらないので、私も使うことにします。でないと伝わらないですしね。

展示会のテーマは「アートって何なん?」

それに、やまなみ工房は、展示物を使って答える企画です。

なんだかすごい展示品

ウエディングドレスを着た私

展示物は、とにかくよくわからないものが多いです。よくわからないけど、なんだかすごい。これが感想です。

額に入れられてキレイに飾られているから価値があるのでは?なんて斜めに見ている嫌な自分もいました。

が、です。展示会は、そういった気持ちに正直になるのも大事なんだと思います。テーマを思い出しくだださい。

アートって何なん?

芸術とは何か?を考える展示会なのです。

インスタントラーメンの袋が好きな子。朝から晩まで、ずーっと袋を持っているようなのですが、それを並べただけの作品。

これのどこがアートなん、って思うのですが、それをひたすら考えつづけ、答えを導きだそうとするのが、辛く気持ちいいのです。

施設長の山下さんの答えの一つ。

彼らから学んだのです

芸術とは何も優れた作品を生み出すことではなく

社会の賞賛や評価を気にすることなく

自分の愛する世界をひたすら築くことである

山下 完和(まさと)

言葉をかみしめながら、眺めていくと、自分の中で少し考えが整理されていくのがわかります。少しわかると気持ちいい。不思議な美術展なのです。

土木作業員をしていて70才から絵を始めた方。作品というより、短くなるまで書き続けた、その鉛筆にも感動しました。

同時開催の「beのコトと人とこの美」も楽しめます。こちらは、富山を含む9県の障害者アートです。

海外でも紹介された、という電信柱を描き続けた作品。

やまなみ工房の作品とは違うタッチなのですが、個性っていいなぁ、と思います。人によってはゴミにしか見えないのでしょうが。

芸術家が苦しみながら一つの作品を産み出していくのも芸術なら、好きなことを無の心境になってひたすらやるもの芸術。どっちが正しいのか、なんて考えていると、頭がこんがらがってきそうになります。

会場出口に、質問がありました。

この質問に、この絵をもってくるの、実に憎いです。

芸術って何なん?って考えると、人って何なん?につながるの、よくわかります。

正己地蔵最高!


2Fにグッズコーナーがありまして、絵葉書と正巳地蔵を買ってきました。

550円。

正己地蔵、かわいいのですが、人にプレゼントにしても、そこまで感謝されないと思います。むしろ、会場で作品見た上で自分用にこの地蔵を買ったら、その価値は1万円以上になると思います。

障害って言葉を使うと、障害の有無で線引きしてしまうことになるので、あまり使いたくなのですが、障害がある人って障害がない人に比べ、自分を認めてもらいたい、って欲求が薄いんじゃないか、と思います。

自分を認めてもらいたい欲求って、承認欲求っていうのですが、これによって、人は夢に向かって努力するし、その努力が合わさったことで今のような社会が出来上がったくらいに大事なものです。

ただその反面、認められたい、という意識に振り回されると、どうしても自分を見失ってしまいます。

承認欲求をコントロールできるようになるのは、人生の中で何度となく痛い目に合わなければなりません。かくいう私も、これまでの人生の中で痛い目に合っているので、承認欲求のメリットデメリットを理解し、コントロールできているつもりになっているのですが、そう思っている内はまだまだなんだろうと思います。そのうち、承認欲求の芽がふくらんできて、痛い目に合う。

そんな時、正己地蔵を眺めたら原点に戻れるような気がします。正己地蔵の作者、山際正己さんは人に認めてもらおう、なんて考えを持っていないのです。承認欲求がほとんどなく、自分が気持ちよくなれるから、ということだけで、同じ人形を作り続けておられるのです。

承認欲求があまりないから劣っているのではありません。承認欲求に振り回されるのが凡人なのです。

ネーミングもいいですね。仏というのが欲のない状態だとしたら、地蔵という名前はとてもいいと思います。さらに「ただしいおのれ」の正己(まさみ)ってのもいい。

会場に行かれたら是非とも購入されたらいいと思います。そして、承認欲求をコントロールできなくなった時、山際正己さんのことを思い浮かべながら眺めてみたらいいです。きっと己にかえることができると思います。

福光美術館の冊子がこれまたいい

今回の美術展では、A5 20ページの冊子もついています。

作者の紹介に加え、やまなみ工房施設長 山下完和さん、福光美術館学芸員土居さんのコメントも載っています。

展示を見て正己地蔵を買うだけではもったいない。このパンフレットも価値があります。

展示会のタイトルは、

アートって何なん?

だったのですが、パンフレットの最後のページに福光美術館学芸員土居彩子さんんの答えが書かれているからです。

正己地蔵をながめながら、パンフレットを何度も読み返していたら、アートの奥に潜む真意が見えてきたような気がして、私もついついもらい泣きしてしまいました。

展示会は5月9日までとのこと。期間中、時間が合えばもう一度行こう、と思っています。昨日は自分の中で、見に行ってやったぜ、という気持ちがあったような気がするのですが、次回はもっと素直な気持ちで作品を楽しめると思います。

福光美術館だけなのかわからないのですが、美術館内撮影可能でした。アートにのせて、思ったことを発信できるのはいいですね。

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