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憧れに憧れさせる力

齋藤孝の相手を伸ばす!教え力

「齋藤孝の相手を伸ばす!教え力」
斎藤 孝 (著)

私が社会人になりたての頃、先輩から仕事とは教えてもらうものではなく盗むものである、と言われ、間違ったことをしたら死ぬほど叱られたりすることで、独学でなんとなくいろんなことを学んだような気がします。ちょうどバブルの頃で誰もが自分のことで忙しく新人のことなんてかまっていられなかったんだ、と思います。

ちょっと前に、マニュアル人間って言葉が流行りました。新人を放ったらかしにしていてはいけない、という反省からマニュアルを作り徹底指導したのですが、それが裏目に出ていまい、マニュアルに外れたことができなくなってしまった。すなわち、アドリブがきかない状態。

今はこのマニュアル人間って言葉が死語になりつつあるのですが、アドリブができる人間が増えたか、といえばそんなことはなく、マニュアル人間は使えない!とバカにしていた人種が社会からいなくなってきているんじゃないかな、と思っています。

憧れに憧れさせる力

教育に関する本。といっても勉強に関することだけではなく、家庭・職場・学校において「教える」とは何か、が書かれている本です。著者は、「教える」とは、憧れに憧れさせる力である、と言い放ちます。教える側が、いまやろうとしていることに恐ろしい憧れを持つこと。

人は、人が憧れているものに、ふらっふらっと憧れてしまう性質を持っている、と言い換えておられます。

例として、写真家のアラーキーが語るカメラの魅力だったり、長島監督の野球への思いだったり、小出監督の情熱だったり。小出監督に至っては、二日酔いでも必ず選手と走っていた、といいます。選手は「これほど監督は走るのが好きなんだ」と思い、惹き付けられて、自分も走ることを愛するし、走ることを愛している人に教えてもらえて幸せだと思う。

何かに向かって突き進んでいるベクトルの方向性と量、これが相手を刺激するんだ、と著者は断言。

教える側にそういった思いがないと、教わる側のモチベーションは上がらない、といいます。著書では、得意ではない分野を教えるにはどうしたらいいか?など細かい解説がありますが、基本は教える側が教えられる側に情熱を持つのではなく、憧れの方に情熱を費やすべきだ、ということです。

欲望は模倣される

著書のなかで紹介されていたヘーゲルの言葉「欲望は模倣される」に興味を持ちました。食べること、寝ることはマネしなくてもできるのですが、文化的なこととなると、その欲望は、欲望を持っている人によってかきたてられる、というもの。

自分自身、この本を読んでいて「教える」ことに興味がわいてきたのですが、まさに「欲望は模倣される」状態になっているのだろう、と気づきました。この本事体が「憧れに憧れさせる力」を持たせるように作られているんだ、と気づいたわけであります。

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